DAIVの動画編集もでるRAW現像用パソコンをレビュー

DAIVデスクトップモデルをお借りしました!

マウスコンピューター/G-Tune

DAIVとは、写真のRAW現像や動画編集など、クリエイティブな活動に適したパソコンのブランドだ
マウスコンピューター社の販売する「DAIV」には、前回の記事で紹介したノートパソコンだけでなく、デスクトップパソコンのモデルもあるのだ。

そこで、DAIVのRAW現像向けPCとしてリリースされているデスクトップモデル「DAIV-DGZ520H1-SH2-RAW」を、レビューさせていただいた。

実は、RAW現像で使っているデスクトップパソコンがWindows 7 1なので、そろそろ買い換えなければならない。2020年1月14日に、マイクロソフトのサポートが終了するからだ 2

そこで近々Windows 10のパソコンに買い換えようかと考えていたので、ちょうど良かった。

なお、この記事に載せているDAIVの価格やスペックは、2018年7月11日現在の情報である。マウスコンピューター社による仕様変更の可能性もあるので、注意してほしい。

また本文中では「DAIV-DGZ520」と略させていただくが、安価なDAIV-DGZ520のモデルでは、多少性能が劣るCore i5が搭載されていることがあるので、注意してほしい。

DAIV-DGZ520H1-SH2-RAWのスペック

サイドカバーを取り外したところ

このパソコンは「RAW現像向けPC」としてリリースされている。

  • 最新の強力なCPU(第8世代Intel Coreプロセッサ Coffe Lake Core i7-8700)
  • 大容量のメモリー(32GB DDR4-2400 16GBx2 デュアルチャンネル)
  • 強力なグラフィックカード(GeForce GTX 1070 Ti 8GB)
  • 240GB Serial ATAIII (6Gbps Serial ATAIII接続)
  • 2TB Serial ATAIII 7200rpm (6Gbps Serial ATAIII接続)

このように、本格的なRAW現像に向いた、とても心強いハイエンドな構成になっている。
更には、注文するときに高性能なパーツを指定できるのだ。例えばメモリーを64GBに増やしたり、SSDを高速なM.2モデルを指定したり…などができる。

またパソコン本体も大きく、パソコン内部にも余裕がある作りなので、将来のアップグレードも可能だ。
しかしメーカー保証の関係で、できれば注文する時にカスタマイズをした方がいいだろう(後述)。

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SSDの品質

中華製の激安SSDに激震。個人的には聞いたことないメーカーの安物SSDでも動けばOK、普通に速度が出るなら大丈夫と考えていたけれど、偽インテルロゴのプリントや廃棄されたチップを載せて新品として販売しているとの噂。安物をつかんでいるならご注意あれ。...
平素は格別のお引き立てを賜りまして、厚く御礼申し上げます。 弊社取扱いのCOLORFUL社製のSSDにつきまして、一部SNS、掲示板等で、廃棄品の再利用やリマーク行為がされている等の情報が取り上げられておりますが、改めて事実無根として否定すると共に、「NANDの型番と容量が合わない、刻印がおかしいので偽物」といった誤っ...

ところで最近、「激安な大容量SSDに粗悪なチップが搭載されていた」という噂がネットに流れていた。(メーカー及び代理店は、それを公式発表で否定している)

このDAIV-DGZ520で指定できるSSDには、具体的なメーカー名が書いていない大容量のSSDがある。なお今回お借りしたモデルでは、Kingston社の「KF-S42240-4R」が搭載されていた。

真っ赤なボディーに「丁酉(ひのととり)」のデザインがインパクト抜群。しかも価格は240GBで9990円(Just MyShopでの販売価格)と格安で、USBケースまでついてくるとは&&これはお買い得としかいいようがないじゃない!

そこでマウスコンピューター社に伺ったところ、
「モデル作成の時にパーツの適合検証を行っており、正常に動き、品質面が問題ないと判断したものにつき製造しています」
という、とても心強い回答を得られた。

また、Crucial MX 500 (SATA3 6Gbps対応)の製品が注文する時に選べられるので、そちらを選ぶのもいいだろう。

スペック詳細

  • DAIV-DGZ520H1-SH2-RAW(219,800円税別)
  • CPU Core i7-8700
  • メモリー 32GB PC4-19200(DDR4-2400) 16GB×2 デュアルチャネル
  • SSD 240GB Serial ATAIII (6Gbps/ Serial ATAIII接続)
  • HDD 2TB Serial ATAIII 7200rpm (6Gbps/ Serial ATAIII接続)
  • GPU GeForce GTX 1070 Ti 8GB

ベンチマーク比較

LightroomによるRAW現像

筆者はRAW現像作業に、Adobe社の販売するRAW現像ソフト「Lightroom」を使っている。

そこで前回のノートパソコンと同じ条件(デジタル一眼レフで撮った157枚のRAW画像)にて、「スマートプレビュー作成」と「JPEG出力」の処理時間を3回平均で計った。

前回の測定と合わせた結果のグラフを以下に示す。DAIV-DGZ520H1-SH2-RAW(グラフ中ではDAIV-DGZ520と表記)は、赤枠で示している。

驚いたことに、このDAIVデスクトップパソコンは、最新のDAIVノートパソコンよりも圧倒的に早く仕事を終えたのだ。

スマートプレビューは1分未満(平均52.28秒)、JPEG出力は3分未満(平均171.03秒)と圧倒的な処理時間の短さに、本気で何かの間違いかと思ってしまった。

次のメインパソコンには、このDAIV-DGZ520がいいだろうと思った。

動画のエンコード

最近では、投稿者自らが出演する「Youtuber」や、代わりに3Dで作ったキャラクターが出演する「Vtuber」が有名になっている。

これらの動画を作るなら、動画編集ソフトや動画変換ソフトが欠かせないだろう。
それらを自由自在に扱うには、やはり高性能なパソコンが必要だ。

そこで手持ちの動画ファイル(1分程度)を使って、エンコードの時間を計った。

使ったソフトは、手軽にニコニコ動画やYoutube向けの動画へ変換してくれる「つんでれんこ」である。

Core i7-8700の威力はエンコードでも発揮

動画変換ですら、およそ1分23秒程度(平均83.55秒)とケタ違いの早さを誇るDAIV-DGZ520H1-SH2-RAW

最新のパソコンは早いと感じた。

DaVinCi Resolve 14で動画製作

革命的な新ツールを搭載。編集、カラーコレクション、プロフェッショナルなオーディオ・ポストプロダクションを単一のアプリケーションで実現できます。

実はこのパソコン、Blackmagic Design社の動画編集ソフト「DaVinCi Resolve 14」の推奨モデルになっている。
つい最近までは、このバージョンが無料で公開されていたのだ。(現在は有料の14 Studioと無料の15 Betaのみサイトで入手可能)

そこで各種ベンチマークの総仕上げに、このパソコンで3分程度の動画を作ってみた。

この動画は、デジタル一眼レフで撮った写真をLightroomでRAW現像しつつ、手持ちの動画や「NHKクリエイティブ・ライブラリー」などで公開されている、無料のフリー素材を組み合わせて作った。

しかし多数の写真や動画やBGMを組み合わせても、タイムラインの動作が鈍くなったり、プレビュー画面がおかしくなったりすることは殆どなかった
しかもLightroomとDaVinCi Resolveを同時に起動していてもWindows 10自体の動作が遅くなることもなく、とても快適に作業が行えたのだ。

おそらく、次のDAIVではDaVinCi Resolve 15向けのモデルがリリースされるだろう。今後に期待したい。

DAIV-DGZ520本体のレビュー

多くの5インチベイや3.5インチベイが空いている

初めてパソコン本体を取り出したときに気がついたが、筆者が使っているメインパソコンよりとても大きく感じた。

なぜなら、DVDドライブが入る5インチベイが3つ(うち一つはHDDケースで使用中)、HDDなどが収まる3.5インチベイが6つ(カードリーダーとSSDとHDDで使用中)と、
かなり多くのドライブが搭載できる仕様だからだ。

しかもマウスコンピューターさんによると、一番安いモデルも含めて、すべて同じケースを使っているそうだ。

さらには変換マウンタを使えば、5インチベイにもHDDやSSDが収まるので、将来HDDが増えても心配はいらない。

一方で、筆者が今使っているパソコンだと、5インチベイが2つ、3.5インチベイが2つしかないので、とても小さい。だから、後でSSDとHDDを増設するときケーブルの取り回しに苦労した。

だから、内部に余裕があるDAIVは、長く使うときには、とてもありがたいのだ。

さらには、PCI Express x16が2つ(1つはグラフィックカードで使用中。もう1つはx4動作)、PCI Express x1が4つ(うち1つは大きなグラフィックカードで塞がっている)、DAIVの内部に用意されている。
サウンドカードやHDMIキャプチャーボードの増設も可能だ。

また重さが約10kgぐらいあるが、キャスターが標準でついているので、移動がとても楽だった。

メーカー保証に注意!

よくあるご質問 パソコン(BTOパソコン)通販のマウスコンピューター。
マウスのアフターサポートは、ご購入頂いた製品に役立つ情報や、専任スタッフによる問い合わせサポートをご用意しています。ドライバ・マニュアルのダウンロードや修理のお申し込みもこちらから。365日24時間対応。

このDAIVは標準で、一年間のメーカー保証が付いてくる(注文時に延長可能)。
しかし、ユーザーが勝手にHDDやSSDなどのパーツを交換したり増設したりすると、
メーカーの保証が得られなくなる

そこで、マウスコンピューター社では、2つのアップグレード方法を用意している。

  • 修理と共にパーツのアップグレードを行う「アップグレード修理」(パーツ代のみ)
  • パーツのアップグレードのみを行う「アップグレード」(パーツ代+技術料)

アップグレード修理」は、保証期間内であればパソコン本体の修理と合わせて作業をしてくれるので、必要な費用はパーツ代だけだ。

ところがアップグレード」は、修理ではなくパーツ交換のみの作業になるので、
パーツ代に加えて、保証期間内でも税抜5,500円(税込5,490円)の技術料が必要だ。

どちらにせよ、マウスコンピューター社へパソコンを預ける必要があるので、できればパーツのアップグレードは、注文する時に頼んだ方がいいだろう

またHDDの増設なら、外付けHDDやNAS(ネットワークHDD)を買うという方法もある。こちらも参考にしてほしい。

RAW現像のワークステーションとして最適?(まとめ)

前回のノートパソコンに続いて、今回はデスクトップモデル「DAIV-DGZ520H1-SH2-RAW」のレビューをさせていただいた。
ちょうどWindows 7の寿命(サポート期限)が迫っている中、パソコンの買い替えを考えていたので、とてもありがたい。

ノートパソコンに続いて、デスクトップモデルも心良く貸してくださった、マウスコンピューター社のKさんには、重ねてお礼申し上げます。

ベンチマークの結果や使い心地はとても素晴らしく、RAW現像専用のパソコン(ワークステーション)として最適だろう。
しかし税別219,800円(+送料)と、やや高めの価格が悩みだ。

例えばスタンダードモデルの「DAIV-DGZ520S3-SH2-C2」なら、標準構成で134,800円(税別)である。
グラフィックカードはGeForce GTX 1050へ大幅にグレードダウンするが、メモリーを32GBに増量して別注のキャスターを選んでも、税別155,500円(+送料)と比較的安くできる

マウスコンピューターさんによると、高解像度な4Kの動画を扱うなら1070以上のグラフィックカードが必要らしい。
しかし動画編集ではなくRAW現像がメインなら、GPUの支援機能があれば助かるので、こちらの安いモデルも検討した方がいいかもしれない。

Notes:

  1. 正確には、Windows 7 Professional 64bit
  2. サポートが打ち切られると、2017年に猛威を振るった「WannaCry」のような、「OSのバグを突いた未知のサイバー攻撃」を受けると一巻の終わりだ。XPやVistaのような特例処置に期待してはいけない。また知らない間にパソコンをコントロールされて、加害者になってしまう恐れもある
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